工務店さま・建築設計事務所さまより、よく頂く質問をご紹介させていただきます。
ボロンdeガード工法とは?
ボロンdeガード工法は「劣化対策」です。
木部にホウ酸を染み込ませると二大劣化原因となる「腐れ」と「シロアリなどの害虫」の被害を防ぐことができます。ホウ酸の濃度や処理量を調整し、雨対策を適切に行うために訓練された認定ホウ酸施工士が責任施工で行うための木材劣化対策工法です。
責任施工であるため「業界最長の15年保証」をご用意しています。「腐れ」の原因である木材腐朽菌はホウ酸に触れると死滅します。
一方、「シロアリなどの害虫」についてですがホウ酸を摂取すると死んでしまいます。ゴキブリ駆除で有名な「ホウ酸団子」と同じ原理です。つまり、木部を食べにくるシロアリやキクイムシはホウ酸を一緒に摂取することで死んでしまいます。
そもそも合成殺虫剤は発生したシロアリを「駆除」することを目的とした薬剤です。
新築で建てる住宅に「駆除」は必要でしょうか?合成殺虫剤の効果は長くても「3年~5年」と言われているため「長期的な予防」の観点としては新築時に「防腐・防蟻剤」として利用するには疑問が持たれます。
ボロンdeガード工法の「雨対策」について、雨のかかる外壁面や部材などは「ブルーシートやマスカー」による雨養生と「ホウ酸溶脱防止剤」を適宜組み合わせて行います。
また、ホウ酸処理後、雨が降る前に透湿防水シートを貼っていただくなど、建築会社様のご協力のもと溶脱リスクを回避します。万が一雨にかかってしまった場合は、ホウ酸処理確認剤「ホウ酸チェッカー」でホウ酸の付着量を確認します。
ホウ酸が2500ppm以上存在すると赤く反応し、2500ppm未満は反応せず黄色いままです。
尚、 1000ppmからシロアリに効くようになるため、2500ppmは十分な量と言えます。
赤く反応しない箇所は、再処理工事を行うようにしています。
① 先⾏床工法等の場合
1階床組は1階床下地板が張られる前までに処理する。土台敷きの⽇であることが⼀般的。残りは、野地板が張られ、断熱材・サッシ・防⽔紙が入る直前に処理します。
② 先⾏床工法等以外の場合
野地板が張られ、断熱材・サッシ・防⽔紙が入る直前に、⼀度に処理します。
はい。可能です。
しかしながら、「ヒノキ」「ヒバ」の腐朽・蟻害は報告されています。
乾材シロアリ(アメリカカンザイシロアリ)は日本の樹種中、「ヒノキ」が好物といわれております。
そのため、できればホウ酸処理をおすすめしています。
住宅性能表示制度の劣化対策等級3(簡単に言えば最上級の等級)において、現場にて防腐防蟻を行う場合は、以下事項に適合することとなっています。
・土台に水切りを設ける+K3相当以上の加圧注入材を使うか、D1樹種と呼ばれるヒノキやヒバなどの特定の木材使用が必要となります。
・通気層を設けた構造を持つ外壁の軸組等で、地面より1m以内に認定薬剤を処理することとなっています。(外壁の軸組等とは、外壁の柱、間柱、筋交い、面材のことで、土台は含まれていません。)
つまり、ボロンdeガードは、日本木材保存協会にて認定を受けているホウ素系薬剤ティンボアPCOを使用していますので、長期優良住宅や長期優良住宅化リフォーム推進事業にてご採用をいただけます。